記事の詳細
冬至の運盛りってどんな風習?この時期に食べるとよいものとは?

冬至カボチャは知ってるけど、運盛りって何?
毎年12月22日ごろは冬至の日。
冬至は二十四節気の一つで、北半球では一年で最も昼が短く夜が長い日となります。
日本には古来から冬至に行なうさまざまな風習があります。
「冬至カボチャ」や「ゆず湯」、これらは冬至のよく知られた風習ですよね。
そしてもう一つ、「運盛り」という大事な風習もあります。
しかし、冬至カボチャは知っているけど「運盛り」はあまり知られていないようです。
運盛りとは、一体何なのでしょうか? 運盛りとは、どういう風習なのでしょうか?
知っていそうで意外と知らない、
今回は、そんな冬至の運盛りの風習についてご紹介したいと思います。
冬至の運盛りとは?
冬至の運盛りとは何なのか?
それは、冬至の日に「ん」のつくものを食べると良いとされる風習です。
どうして「ん」のつくものを食べると良いのでしょうか?
その理由としては、「ん」=「運」を呼び込むという事が言われています。
「ん」のつく食材としては数多く存在しますが、
例えば、「だいこん」や「みかん」といったものなどがそうですね。
「運を呼び込む」→「運気を上げる」→「縁起が良い」ともされていますが、
ちょっと無理なダジャレぽい感じもしますよね。
さらに運気をもっと上げる方法として「ん」が2つ付くものを食べると良いとされています。
それらを冬至の七種(ななくさ)と呼び、以下のようなものを指します。
- 南瓜(なんきん)=かぼちゃ
- 蓮根(れんこん)
- 人参(にんじん)
- 銀杏(ぎんなん)
- 金柑(きんかん)
- 寒天(かんてん)
- 饂飩(うんどん)=うどん
また、その他にも大根(だいこん)や蜜柑(みかん)なども「ん」のつくものとしてありますよね。
いずれにしても、「運を呼び込む縁起の良いもの」ということだけではなく、
食べ物の少ない冬場に「栄養をしっかりと摂る」という先人の知恵がつまった風習といえますよね。
それでは、なぜ冬至に運盛りをするのか? その由来などをご紹介いたします。
冬至にはなぜ運盛り?その由来は?
なぜ冬至の時に合わせて「ん」のつくものを食べる運盛りをするのでしょうか?
それは、由来となっている中国の冬至から来ているようです。
二十四節気の一つが冬至に当たるのは、何となく理解されているのではないでしょうか。

出展:aidesign.lolipop.jp
この日は、太陽の力が弱まり、そこから新しい太陽が生まれ変わると言われています。
冬が終わりを告げ春がやってくるという事を「一陽来復」と言います。
冬至の日は、これらの事を踏まえて縁起が良い日と言われています。
そのため、この日に運盛りをするという訳です。
冬至の日にカボチャを食べるのは、季節の野菜を食べ健康を祈願する意味合いもあり、「ん=運」のつくものを食べて運気の上昇を祈願した、という事になります。
最後に一言、冬至の運盛りについて
冬至には様々な理由があって風習として受け継がれている事が分かったと思います。
・中国の二十四節気が基準である事
・新たなパワーがみなぎる縁起の良い日という事
・それに合わせて、運盛りを行う事
・健康祈願や、運気上昇を祈願していた事
・冬至七種と呼ばれている野菜がある事
など、一言で冬至と言っても、先人たちの知恵が多く含まれている事がわかります。
また、季節の野菜を食べる事には、すべて理由があるという事です。
季節の野菜を食べると健康でいられると言うのもうなずけます。
是非、冬至にはゆず湯に入り、カボチャなど冬至七種をいただきましょう。