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舌を噛む、口の中を噛む原因は?頻繁に噛む人は要注意!

食事中にうっかり舌や口の中を噛む原因とは?
「うあっ、痛い!」
食事中にうっかり舌や口の中を噛んでしまった! なんて経験ありますよね。
「ガリッ」っと噛んでしまった瞬間、とんでもないほど激痛が走るものです。
想像しただけでも恐ろしくなりますよね。
特に頻繁に口腔内を噛んでしまうという方は、何か原因があるかもしれません。
今回はそんな舌や口の中を噛む原因について色々とご紹介したいと思います。
舌や口の中を噛むのって何か原因があるの?
まず、通常であれば無意識に食事をしていても舌や口の中を噛むことがないでしょう。
食事中に口の中では、常に舌が歯に触れている状態になっていますし、上下の歯の間に舌が置かれている場合もあります。
しかし、それでも本能的に舌が噛まれないように動き、しっかりと食べ物だけを噛み続けるようになっています。
でも、時々舌や口の中を噛んでしまうのは、どこか口腔内に異常があったり舌の動きが鈍くなっていることが原因として考えられます。
口腔内の異常による原因
まず、舌や口の中を噛みやすい人の原因として、歯並びの悪さや虫歯があげられます。
歯並びが悪い人や虫歯を放置している場合、歯の噛み合わせが悪くなり舌を噛んでしまう要因となります。
このような人たちは、舌が正常な位置よりも奥に移動してしまい噛んでしまいます。
歯の間の隙間が大きかったり虫歯の穴が大きかったりすると、その隙間や穴に舌が入り込んでしまい、結果として歯で噛んでしまうことになるわけです。
また、歯の被せ物が取れてしまった人なども同じような現象が起きることになるので注意が必要です。
このような症状の人は、できるだけ早く歯科医に相談し口腔内をケアすることが大切なのです。
ただし、歯の治療直後に噛んでしまうという場合は、治療した歯の被せ物にだんだん慣れればその頻度はぐっと減ってくることでしょう。
舌を噛む、歯以外のさまざまな原因
虫歯や歯並び以外で舌や口の中を噛んでしまう人は、下記のような原因が考えられます。
●舌の動きが鈍くなる
胃腸の働きが悪くなると栄養を上手く吸収できなくなります。
特にビタミンB12が不足してくると神経に軽度な障害が出て、筋肉の動きが悪くなり舌を噛んでしまうことがあります。
また、加齢からの頬の弛みに加えて「噛む」という日常の動作に対して反応が鈍ったりすることで噛んでしまいやすくなります。
例えば若い方でも、疲れが溜まった時には反射神経が鈍くなると言われています。
ゆっくりと落ち着いて食事をするように心掛けることが大切なのです。
●肥満からくる頬の圧迫
また肥満気味の方も、頬にも脂肪がつき、ふとした原因で口の中を噛んでしまいます。
これは、頬の脂肪が口腔内に張り出し上下の歯の間に挟まりやすくなるためです。
対策としては、ほうれい線を消す舌の体操のように、舌で中から頬を押し出す運動を毎日やってみましょう。
●ストレスによる原因
頻繁に舌を噛む事が増えた場合、自覚がないだけでストレスがたまっているのかもしれません。
人は噛むことで精神を安定させ幸福を感じやすくしてくれるセロトニン、別名「幸せホルモン」を分泌します。
その為、無意識に頬を噛むことで、ストレスを解消しようとしてしまうのです。
寝ている時に舌を噛んでしまう場合も、ストレスが溜まっている要注意サインです。
うっかり舌を噛んだ時の処置は?
では、舌や口の中を噛んでしまった時の処置はどのようにすれば良いのでしょうか?
出血している場合、唾液と血液が混ざりかなりの出血に見えますが、傷は小さいことが多いので慌てず適切に対処しましょう。
まずは口の中で舌を押し当てて出血箇所を圧迫し止血します。
うまく舌を押し当てることができない場合は清潔なガーゼを使い圧迫します。
ただしティッシュは破れやすいので使用しない方がよいでしょう。
強く押さえて5分~10分くらい待つと大抵の場合は出血が止まります。
つい途中で様子を確認したくなりますが我慢して圧迫をしましょう。
その間に痛みも少しずつ和らいでいくでしょう。
止血して30分以上たつのに出血が治まらない場合は、病院で縫合してもらう必要がありますので速やかに受診するようにしましょう。
口の中を噛んだ場合、口内炎が出来て辛い思いをする人は多いでしょうが、健康な人は何もしなくても数日~2週間もすれば自然に治癒します。
うがい薬で口腔内を清潔に保ったり、市販の口内炎用の薬も効果的です。
口内炎は何科の病院を受診すればいい?
口内炎が出来ると、話す度に痛みを感じ、食事にも影響が出てしまいます。
速やかに口内炎を治す一番の方法はやはり病院ですが、その場合には歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
最も早く痛みを取りたい場合にはレーザー治療がおすすめです。
レーザーには麻酔作用があるので、ほとんど痛みを感じる事はないようです。
ただし保険適用外なので費用は病院によって異なり、500円~3,000円と幅がありますので、受診前にきちんと確認するとよいでしょう。
最後に一言、、舌や口の中を噛む原因について
うっかりとは言え、舌や口の中を噛んでしまうのはとても痛くて辛いものですよね。
舌などをよく噛んでしまう人は、原因のほとんどが虫歯や歯並びです。
痛みがないからと言って虫歯を放っておくと様々な病気の原因にもなりかねません。
虫歯の治療をした途端に舌や口の中を噛まなくなったという人はたくさんいます。
もし思い当たる節がある人は、できるだけ早く歯の治療を受けるようにお勧めします。
また、何度も同じ場所ばかり噛んでしまい口内炎を繰り返す行為は、舌ガンなどの深刻な病気のリスクを高めます。
虫歯や歯並びなどの口腔内のケア、栄養と休息、運動や趣味で適度なストレス発散、慌てずにゆったりと食事をするなど、日々の暮らしを見直しましょう。
できる限り口の中を噛んだり口内炎で苦しむことがないように気をつけたいものですね。