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温湿布と冷湿布の違いは?どんな症状の時に使い分ける?

症状で使い分ける!温湿布と冷湿布の違いって何?
肩こりや腰痛の時などによく貼る湿布。
また、打ち身や捻挫といったケガの時などにも使われます。
この何気なく使用している湿布ですが、
実は温湿布と冷湿布の2種類があり、それぞれ違った用途があります。
では、この温湿布と冷湿布、一体どのような違いがあるのでしょうか?
それぞれ、どんな症状の時に使い分けるのでしょうか?
しっかりと使い分けをすることで、早く完治することもありますので、
この機会にしっかりと違いを理解しておきましょう。
温湿布と冷湿布の違いとは?
温湿布と冷湿布の違いですが、
まずは、それぞれ使用目的が違うという事を認識しておきましょう。
冷湿布(冷感湿布)
冷湿布は、急性の痛みが生じてしまった場合に使用します。
患部が熱を持ち、冷やしてあげる必要がある時に使用するわけです。
例えば、打撲や捻挫による炎症、筋肉痛、ぎっくり腰などがあげられます。
要するに、急に痛くなる理由は外的要因が多いため、
炎症している部分の温度を冷やし、炎症をしずめるという目的があるわけです。
温湿布(温熱湿布)
温湿布は、慢性的な痛みに対して用いられます。
血行が悪く冷えてしまった患部を温め、血管の拡張を促し血行を良くします。
例えば、慢性的な肩こり、慢性的な腰痛などです。
温湿布を貼ることにより、患部をじっくりと温め、血行を促進し痛みを和らげていきます。
ですので蓄積してしまった痛みには温湿布が効果があるという事です。
冷湿布と温湿布の違いがお分りになったでしょうか。
使用する患部の痛みが、急性か慢性かによって湿布が違うという事を覚えておきましょう。
それでは、各湿布はどのような症状に貼れば良いのか詳しく見てみましょう。
温湿布に適した症状と使い方
温湿布のおすすめな症状は、先にもご紹介した通り慢性的な痛みによるものに効果的と言えます。
その中でも代表的なものが腰痛と肩こりでしょう。
長い間、腰痛を患っていてるのであれば患部を温める必要がありますので温湿布を用います。
慢性的な腰痛の場合は、寝る前にお風呂でゆっくりと温めることも重要です。
熱すぎるお湯は危険ですので、温めのお湯にゆっくりと浸かりましょう。
そして汗が引いた後、就寝前に腰に温湿布を貼り、寝ている間に患部を温めるようにします。
こうすることで血行の流れを促し痛みが和らいでくるようになります。
肩こりにも同じ事が言え、血流が悪くなり肩こりが起こるのですから、こちらも温湿布が効果的と言えるでしょう。
温湿布の場合、血流を良くことが目的ですから、他にも血流が悪く痛みがある箇所には効果的です。
ただし、温湿布は入浴時には注意が必要です。
温湿布は、肌を温める成分カプサイシンを含んでいる事が多いのため、
剥がした直後にお風呂に入ると、皮膚が炎症を起こし肌荒れとなることがあります。
湿布を剥がした後は、なるべく時間を空けてからお風呂に入るようにしましょう。
また、肩こりや腰痛の場合、湿布治療をしても症状が長引くようでしたら、一度病院でしっかりと診ていただく事をおすすめします。
冷湿布に適した症状と使い方
冷湿布のおすすめの症状は、急性の痛みにより患部が熱くなる症状です。
代表的なものは、打ち身や捻挫、ぎっくり腰などです。
冷湿布はすぐに冷やす効果がありますから、発症してしまったらすぐに貼るようにしましょう。
打ち身や捻挫、ぎっくり腰の時に冷湿布を貼るのは、あくまでも応急的な処置です。
症状が悪化したり長引かせないためにも、できるだけ早く専門医に診てもらうようにしましょう。
そして、患部を冷やして治すので、入浴は避けシャワーにとどめておくようにしましょう。
また、腫れが完全に治まった場合で筋肉に痛みが残るような場合は、冷湿布の使用はやめ温湿布に変えることも必要です。
その場合はマッサージや温湿布で血行を良くし、筋肉をほぐしてあげましょう。
最後に一言、温湿布と冷湿布の違い
冷湿布と温湿布の違いは全く正反対の用途で使用するという事が分かったと思います。
この認識を間違えてしまうと、治すどころか悪化という事態を招きかねません。
完全にこじらせてしまうと慢性化してしまいます。
急性の時は素早く冷やし治療しましょう。
また、慢性化の場合はゆっくりと時間をかけて痛みを取るようにしましょう。
どちらの痛みにせよ、判断は間違えないように注意しましょう。
できれば自宅には、温湿布と冷湿布の両方を常備しておきたいものですね。