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秋の七草の覚え方! 日本人にとっての七草とは?

秋の七草の覚え方! 七草の由来や春と秋の違いは?
秋の七草って知っていますか? 意外と知らないですよね。
秋の七草の覚え方ってどんなふうに覚えるのでしょう?
春は七草粥などでよく知られていますが、秋にも七草があります。
広く伝わっている春の七草と共に秋にも七草があり、古くからの日本の心に触れる事ができたり、
季節の素晴らしい知恵を教えてくれたりします。
春と秋、年に二度生活の中で七草を取り入れる日本古来の風習ですが、
深い意味があるようですね。
それでは、秋の七草の覚え方、意外と知られていない秋の七草についての豆知識をご紹介しましょう。
秋の七草の覚え方あれこれ
秋の七草の覚え方を知る前に、まずはどんな花があるのかを知っておきましょう。
●秋の七草の種類
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秋の七草は上の画像のとおり、キキョウ・ナデシコ・ハギ・ススキ・クズ・フジバカマ・オミナエシの七つの花のことです。
どれもみな素敵な花ばかりですが、そのまま花の名前を覚えようとしても、なかなか覚えられないですよね。
そこで、昔から下記の七草の覚え方は語呂合わせで覚えるようにしているようですね。
秋の七草の覚え方、語呂合わせ
秋の七草の覚え方は、小唄のように歯切れ良く覚えたり、語呂合わせで簡単に覚える事ができます。
●一般的な語呂合わせ
『ハスキーナオフクロ(ハスキーなお袋)』
ハ=萩(ハギ)
ス=薄(ススキ)
キ=桔梗(キキョウ)
ナ=撫子(ナデシコ)
オ=女郎花(オミナエシ)
フ=藤袴(フジバカマ)
ク=葛(クズ)
ロ
『オスキナフクハ(お好きな服は)』
オ=オミナエシ
ス=ススキ
キ=キキヨウ
ナ=ナデシコ
フ=フジバカマ
ク=クズ
ハ=ハギ
語呂合わせは、歴史の年号を覚える時みたいで、とても楽しいですね。
ぜひ繰り返し練習して覚えてみてくださいね。
春と秋、七草の意味や由来について
七草は春と秋にあると前述しましたが、それぞれの意味合いや由来はまったく異なるものです。
春は健康を気遣い七草粥を食べるのに対し、秋は風情を楽しむところから由来するようです。
ひとえに七草と言っても、春と秋で違った意味合いを持ちますので、
それぞれの由来を知って日本の心に触れてみるのもいいかもしれませんね。
春の七草についての豆知識
春の七草は、古くから身体を癒すための季節行事として伝わってきました。
七草は早春にいち早く芽吹くことから、邪気を払うと言われていました。
そこで、無病息災を祈って七草粥を食べていたのですね。
「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」
子供の頃一生懸命覚えた春の七草の名前ですが、
この七草をお粥にして一月七日に食べる週間は江戸時代に広まったそうです。
七草の種類は、その時代や土地によって異なり、種類も多かったり少なかったりしていたそうです。
いつの時代も、どんな土地でも、年頭にあったって豊作を祈願し、
「今年も家族がみんな元気に過ごせますように」と願いながら七草粥をいただく風習です。
一般的に知られた風習ですが、実はこの七草粥はとても理にかなった言い伝えなのです。
七草は、言わば日本のハーブ。
身体に良いハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べるのですから、
お正月で弱った胃腸の回復には効果があるのは確かですね。
秋の七草にまつわる豆知識
秋の七草は風情を楽しむ日本人独特の「わびさび」の感覚を楽しむ風習のようです。
季節の中で美しい秋の草花を愛でて、秋の豊かな実りとを感じながら移り変わる季節に感謝する風習のようです。
では、どうやってその秋の七草は選ばれたのでしょうか?
七草を選んだ由来として伝わっているのは、万葉集の中で山上憶良が詠んだ歌にあると伝わっています。
「秋の野に咲たる花を指折りかき数ふれば七草の花、
萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花または藤袴、朝顔の花」という歌があります。
この山上憶良の歌で花をえらんだ事が現在まで伝わっているのでしょう。
最後に一言、秋の七草について
秋の七草は、一般的に思い浮かべる秋の花とは少しイメージが違っていますよね。
普通は、コスモスや菊、彼岸花、キンモクセイ、ダリア、リンドウなどを思い浮かべるのではないでしょうか?
もちろん、桔梗(キキョウ)や撫子(ナデシコ)を思い浮かべることもあるとは思いいますが、
そのへんの違いは、やはり万葉集の山上憶良の歌の影響が大きいのかもしれませんね。
でも、秋の七草も素敵な花ばかりです。
春の七草と合わせて、ぜひ秋の七草も覚えてみてはいかがでしょう。
語呂合わせの覚え方ならきっとすぐに覚えられると思いますよ。